・マウスピース矯正のメリットとデメリットを知りたい
・思っているより料金が高い
・安いからと言ってちゃんと治らないのは困る
こんにちは、一般社団法人西川矯正審美会の西川です。
ここでは患者様目線で歯科にまつわるさまざまな問題を解決するための有益な情報を発信しています。
今回はよくご相談いただく3つのお悩みにお答えします。
本記事の内容
- 1.そもそもマウスピース矯正って?
- 2.マウスピース矯正のメリットデメリットについて
- 3.歯科矯正料金が高い理由
- 4.安くてもちゃんと治してくれるところはあるのか
本記事を読むことによってマウスピース矯正について理解が深まり、
メリットだけでなく始める上での注意すべきデメリットもわかる内容になっていますのでぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
1.マウスピース矯正とは?
- とても薄くて目立たない
- 1-2週間ごとに交換していって徐々に歯並びを改善していく
- ワイヤー矯正とは見た目や取り外しできるなどの点で異なる
最近SNSなどでマウスピース矯正をについてのニュースなどをよく見かけるようになってきたのではないでしょうか?
マウスピース矯正とは複数枚あるマウスピースを
1-2週間ごとに交換していくことによって徐々に歯並びを改善していく装置のことを指します。マウスピースは0.5mmと薄くて透明であり、ワイヤー矯正とよく比較されます。
2.マウスピース矯正のメリットデメリット
マウスピース矯正を始める際に知りたいメリットとデメリットをまとめました。
メリット
①周りから気づかれにくい
とても薄く透明な装置なため、つけていても周りからき気づかれないことがほとんどです。そのため矯正していることを気にすることなく話したり、笑ったりできます。筆者自身もマウスピース矯正をしていますが、食事の際に外す時まで気づかれることはほとんどありません。
②痛みが少ない
治療計画にもよりますが、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ないため、
矯正治療中の不快感が少ないのも大きなメリットです。ワイヤー矯正は月に1回クリニックに行き、ワイヤーを調節してもらいます。1ヶ月間で歯が動く量を1回のワイヤー調整で行うので、調整した当日や次の日などは歯に大きな力がかかり、痛みが出やすくなります。
それに対してマウスピース矯正は、マウスピースをご自宅で1-2週間で交換して進めることができるため、移動量を分散でき、痛みを感じにくいのが特徴です。
③歯磨きがワイヤー矯正と比べてとてもラク
ワイヤー矯正は歯に固定されているので、矯正前と比べて歯磨きに時間がかかります。また、汚れもつきやすく落としにくいため、虫歯になりやすくなります。
マウスピース矯正であれば取り外しができ、矯正前と同じように歯磨きができます。また、歯並びが改善していくに従って清掃しやすくなっていくのを徐々に実感することができます。
④矯正治療をしながら、歯科治療を進めることができる
マウスピース矯正では、治療の前後で歯の形が大幅に変わらなけばそのままマウスピースを装着できるため、矯正治療中に虫歯などの治療を行うことができます。
ただし、あまり大きな虫歯であったり、歯の形が変わってしまうほどの処置では適応にならない場合があるので、歯科医師と十分話し合いながら進めていくことをお勧めします。
⑤歯ぎしり用のナイトガードにもなる
マウスピース矯正の場合、寝ている時も歯を覆っているため、夜間に歯ぎしりしていても絶えず歯を保護してくれるナイトガードにもなります。
矯正治療中は噛み合わせも変化していくので歯を保護してくれるのはとても安心です。
デメリット
①治療期間が長くなりやすい
マウスピース矯正は1枚あたりの移動量が小さいため、歯の移動量が大きい方はそれに応じてマウスピースの枚数も増え、治療期間が長くなる傾向があります。
しかし、光加速装置を併用することでワイヤー矯正よりも早く矯正治療を進めることが可能です。
②取り外しの手間がかかる
取り外しができるのは大きなメリットである一方で、食事や歯磨きの際に外さなければいけないため、場合によっては手間に感じることもあります。また、職種によっては食事以外でも取り外さなければいけない場合もあるので、ライフスタイルに合っているか考えることも重要になります。
③1日20時間以上の装着が必須
歯が動くメカニズムとして、ある程度の時間持続的に歯に力を加える必要があるため、1日の使用時間が短いと計画通りに歯が動かないことがあります。
自分が一日どのくらい装着できているかスマホのアプリなどで管理するととても効果的です。
④クリニックによって結果に大きな差がでる
ワイヤー矯正と同じくマウスピース矯正もクリニックによって仕上がりが異なるため、どこのクリニックで矯正を行うかが結果として一番大きな差になってきます。治療の計画を立て、処置する歯科医師によって最終的な歯の位置や動き方が全く違うので、クリニックのレベルを見分けることが非常に重要です。
3.歯科矯正料金が高い理由、安いところもあるのはなぜ?
場所によって多少の差はありますが矯正費用は90万円〜120万円になってきます。
ここからは矯正料金の設定事情や、同じ矯正治療なのに
料金が低いクリニックがある理由を解説していきます。
矯正料金設定のうち分け
クリニックが設定する料金の主なうち分けが以下になります。
- 治療に必要な機材や材料費
- 場所代
- 人件費
主にこの3つが、矯正治療が高額になる要素になってきます。
それぞれ解説すると
・治療に必要な機材や材料費:
矯正を行う上で最低限必要な機材としてレントゲン、専用のカメラなどがあります。他にも歯科用の器具は高価なものが多いため、料金が高くなってしまう傾向があります。
レントゲンやカメラは治療を行う上で最低限必要なものであるため、
この部分での差は治療の質に直結してくるということになります。
・場所代:
テナント代、クリニックのローン返済(生々しいですね、、)
こちらがとても大きな負担になってきます。
・人件費:クリニックが工夫できる部分としてはこの部分になることが多いです。
しかし、人件費を下げるためにスタッフの人数を減らしてしまうと、一人が診る患者様の人数が増えるため、結果としてして患者様1人あたりに割ける時間が短くなる傾向にあります。
料金が低いのには理由がある
これを踏まえるとある程度高価な料金になる理由がわかってきました。
それとともに明らかに低い料金設定をすることにはよくない理由が含まれているとも考えられます。
もちろんそれぞれのクリニック独自の工夫や努力をしていたりしますので、どのようなところで工夫されているのかなど聞いてみると良いと思います。矯正治療は長い方では3〜4年ほどかかる治療ですので信頼できるクリニックで始めていただきたいというのが私の願いです。
まとめ
今回はマウスピース矯正のメリットデメリットと、
矯正料金が高い理由を解説させていただきました。
矯正治療は専門性が高く、すべてを理解してから始めるのはなかなか難しい分野ですので、料金面や治療の質、通いやすさなどのバランスをみながら、どの部分をより大切にしたいかで決めていくのが良いと思います。
矯正治療は人生を変えるイベント。変化する自分を楽しんでいってください。
それでは!